narita-lab’s blog

成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

スマホってなぜ熱くなる?|発熱対策が必要な人・不要な人

はじめに

夏になると「スマホがポケットの中でホッカイロみたいに熱い!」と感じたことはありませんか?
実はこれ、故障の前兆ではなくスマホが真面目に働いている証拠なんです。
人間が走れば汗をかくように、スマホも処理を頑張れば熱を出します。違いは、スマホは汗をかけないので本体そのものが熱くなるという点です。


スマホが熱くなる仕組み

スマホが熱を持つ原因は主に3つあります。

  • SoCの高負荷
     CPUやGPUが全力で処理を行うと電力消費が増え、それが熱となって現れます。

  • ディスプレイの明るさ
     画面を最大輝度で使うと電力消費が増加。特に炎天下では輝度MAXになりがちで、発熱が加速します。

  • バッテリーの劣化
     古いバッテリーは効率が落ちて発熱しやすくなります。
    👉 例えるなら「古いエンジンがすぐ熱を持つ」のと似ています。


普段の利用ではほぼ不要

SNSYouTube、Webブラウジングといった普段の使い方なら、スマホは「ぬるいカフェオレ」くらいの温度。
私自身、普段は発熱対策を特にしていませんが困ったことはありません。
つまり、一般的なライトユーザーならほとんど気にする必要はないのです。


発熱が顕著なシーン

一方で、次のような使い方では発熱が顕著になります。

  • 炎天下でのゲーム
     真夏にポケモンGOをプレイしたとき、スマホがフライパンのように熱くなり、動作が極端に重くなった経験があります。

  • 長時間の動画撮影
     4K動画などは処理が集中するため、短時間で本体温度が上がります。

  • 高負荷ゲーム
     原神やPUBGといった重いタイトルでは数十分で熱を感じることもあります。

👉 こうした環境では「発熱対策」を意識しないと快適さが損なわれます。


簡単にできる発熱対策

  • ケースを外す → 放熱しやすくなる

  • 直射日光を避ける → 特に炎天下では必須

  • 充電しながらの高負荷利用を避ける → バッテリーとCPU両方が熱源に

  • 冷却ファンやスマホクーラーを使う → ゲーマー向けに市販品も多い

要するに「スマホをサウナに入れない」ことが最大の対策です。


コラム:スマホが熱いときに「やってはいけないこと」

  • 冷蔵庫や冷凍庫に入れる
     一気に冷えますが、結露で内部が壊れるリスク大。

  • 保冷剤を直に当てる
     水滴でショートの危険あり。タオルを巻けばまだ安全。

  • 強制的にアプリを閉じすぎる
     必要なプロセスまで落とすと逆効果。再起動の方が安全です。

  • 無理に使い続ける
     警告が出ても「あと5分だけ…」と使い続けると、サーマル制御で結局カクカク。素直に休ませた方が効率的です。

👉 発熱対策は「冷やせばいい」ではなく、正しいやり方を知ることが大切です。


まとめ

スマホは処理をすれば必ず熱を持つので、発熱自体は自然な現象です。

  • SNSや動画視聴程度なら発熱対策は不要

  • 炎天下でゲームや長時間撮影をする人には必要

結論としては「発熱対策は人を選ぶ。自分の使い方に合わせて考えれば十分」ということです。