narita-lab’s blog

成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

スマホのバッテリー寿命はなぜ縮む?|長持ちさせるための雑学と豆知識

はじめに

「買ったばかりの頃は1日余裕で持ったのに、最近は夕方にはバッテリー残量が10%…」
そんな経験、ありますよね。

スマホのバッテリーが劣化していくのは、残念ながら避けられない自然現象です。
でも、その仕組みを知れば「なるほど!」と納得できるし、ちょっとした工夫で寿命を延ばすこともできます。
今回は バッテリー寿命が縮む理由 と、長持ちさせるための豆知識を雑学的に解説していきます。


スマホバッテリーの仕組み

スマホに搭載されているのは、ほとんどが「リチウムイオン電池」。
これは充電と放電の繰り返しによって化学反応が起こり、電力を出す仕組みです。

  • 寿命の目安は 充電サイクル500〜800回

  • 1回=0%から100%ではなく、合計で100%分を使ったら1サイクル。
    (例:50%→100%充電を2回繰り返しても1サイクル扱い)

つまり、スマホのバッテリーは「体力が少しずつ減っていく筋肉」のようなもの。
酷使すれば早く疲れ、丁寧に使えば長持ちするわけです。


なぜ寿命が縮むのか?

1. 0%まで毎回使い切る

「残量ゼロまで使ってから充電しないといけない」…これは昔のニッケル水素電池の話。
リチウムイオン電池にとっては 深放電は大敵 です。
スマホからすると「もう限界…」と倒れる直前まで走らされるようなもの。


2. 100%まで毎回フル充電

「フル充電こそ正義!」と思っている人も多いですが、実は違います。
100%の状態は“高電圧ストレス”がかかり続けるので、電極が疲れてしまいます。
人間でいえば「息を止めたまま立ちっぱなし」のような状態。そりゃしんどいですよね。


3. 高温環境での使用

バッテリーの天敵は
炎天下の車内にスマホを置くのは「サウナにノートPCを置く」のと同じくらい危険です。
さらに発熱中に充電すると、バッテリーに二重の負荷がかかって一気に寿命を縮めます。


4. 充電しながらゲームや動画

「充電しながら原神をやる」のはスマホにとって最悪のシナリオ。
CPUもGPUも全力で働いて発熱し、その上から充電の発熱が加わる…スマホの気持ちになれば「もう勘弁して!」と言いたいところでしょう。


長持ちさせるための豆知識

じゃあ、どうすればスマホを少しでも長く使えるのか?
ポイントは“無理をさせない”ことです。

  • 20〜80%の範囲で充電するのが理想
     → 完璧に守る必要はないけど、バッテリーはこのレンジで一番安定。

  • 高温を避ける
     → 炎天下での充電や、熱を持っている状態での充電は控える。

  • ちょい足し充電を活用する
     → モバイルバッテリーでこまめに補充するほうが負担が少ない。

  • バッテリー交換を前提にする
     → 2〜3年で劣化するのは自然。割り切って交換するのも正解。

👉 人間の健康管理と同じで、「暴飲暴食せず、規則正しく休ませる」のが一番の長寿法です。


コラム:やってはいけない充電習慣

  • 寝る前に挿しっぱなしで毎回100%
     → 朝までずっと“満腹状態”で放置。バッテリーには負担大。

  • ゼロまで使い切ってから毎回フル充電
     → 昭和時代の充電スタイル。令和のスマホには毒です。

  • 炎天下の車内で充電
     → スマホに「灼熱の拷問」を与えるようなもの。


まとめ

スマホのバッテリー寿命が縮むのは避けられませんが、使い方次第で寿命を延ばすことは可能です。

  • 0%や100%を避け、20〜80%を意識

  • 高温下での充電は避ける

  • 2〜3年で交換と割り切るのも大事

つまり「スマホを人間の体のように扱う」のがコツ。
酷使すれば早く疲れ、労われば長く働いてくれる。
毎日の充電習慣をちょっと工夫するだけで、スマホとの付き合いがぐっと快適になりますよ。

 

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