narita-lab’s blog

成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

GameSir X5 Liteレビュー

導入

スマホ用のゲームコントローラーって、正直あまり信用していなかった。
見た目だけ立派で、実際に使うと操作がもたついたり、接触が悪かったり──そんな印象を持っていた。

けれど、GameSir X5 Liteはちょっと違った。

バッテリー非搭載の軽さパススルー給電対応という仕様に惹かれて手に取ってみたら、
これが意外にも“実用品”としてかなり使える。

今では Steam版『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』 を中心に、
ちょっとした合間に Fallout 4 をプレイするときにも活躍している。
まさかスマホと小さなコントローラーで、PCゲームをここまで快適に操作できるとは思わなかった。

 

外観・付属品

箱を開けると、内容物はとてもシンプル。
本体・説明書・傷防止用のゴムパッド の3点のみ。

余計な装飾やパッケージの無駄がなく、あくまで実用一点張りという印象だ。

本体はマットな質感で、軽く手に取ってもズシリとした感じがない。
重量はわずか134.5g(実測)

この軽さこそが、バッテリー非搭載のメリットでもある。

スマホを装着してみると、Xperia 1 IIIとの組み合わせで343.5g

装着時のホールド感は良好で、ガタつきや歪みもない。
ゴムパッドがしっかり噛んでくれるので、筐体を傷つける心配もなかった。

実際にプレイ中の写真では、
Fallout 4 の探索画面でも安定して操作でき、

ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』 ではボタンの入力精度の高さが際立った。

軽いのにしっかり掴める──そんな“ちょうど良さ”がある。

 

使用感

まずは Steam Link経由で『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』 を起動。
この手の2Dアクションは遅延が出るとすぐに違和感を覚えるが、
GameSir X5 Liteは有線接続の強みで操作が非常にスムーズ。
ボタン入力のタイムラグもほとんど感じず、
ロックバスターの連射も快適にこなせる。

アナログスティックの感触は軽め。
押し込み時にわずかなクリック感があり、
昔ながらの“ゲームパッド”の延長で扱える。
Xperia 1 IIIのサイズとも相性が良く、
グリップを握ったままでも指が自然に届くレイアウトだ。

一方で Fallout 4 のような3Dタイトルでは、
操作感が少し忙しくなる印象。
長時間プレイでは手首にやや疲労を感じるが、
それでもスマホ単体でこれだけ動かせるのは素直に驚きだ。
エイム精度も悪くなく、パイプピストルのリロードもストレスがない。

そして何よりありがたいのは、パススルー給電に対応している点
長時間プレイでもスマホのバッテリー残量を気にせず遊べる。
バッテリー非搭載=軽量、という構造がしっかりメリットに繋がっている。

 

特徴とメリット

GameSir X5 Liteの最大の魅力は、やはりバッテリーを内蔵していないことだ。
最近のスマホ用コントローラーは独自電源を持つモデルが多いが、
この機種は完全パッシブ構造
そのおかげで本体重量が軽く、取り回しが非常に良い。

さらに、パススルー給電に対応しているのが大きい。
充電しながらプレイできるので、長時間のゲームセッションでもバッテリー切れの心配がない。
これは外出先だけでなく、自宅の据え置きプレイでも重宝する。

操作遅延の少なさも特筆すべきポイント。
Bluetooth接続ではなく、USB-C直結だから反応が速く、
2Dアクションやリズムゲーでも違和感がない
ロックマンエグゼ』のようにテンポ重視のゲームでは、この恩恵がとても大きい。

また、冷却面でも優れている。
バッテリーがない=発熱源が少ないため、
スマホの熱暴走が起きにくい
長時間プレイでも温度上昇が穏やかで、手汗による滑りも気にならない。

総じて、X5 Liteは“派手さはないが、使い勝手に全振りした現実派コントローラー”。
エミュレーターやSteam Linkでゲームを楽しむライトゲーマーにぴったりの設計だ。

 

所感

GameSir X5 Liteを使ってみて思ったのは、**「必要なことだけをきっちりやる道具」**ということ。
派手な機能やRGBライトはないけれど、
バッテリー非搭載の軽さ、パススルー給電、そして有線接続の安定感──
その全部が、実際に使うと手放せなくなるほど便利だ。

正直、最初は「どうせスマホ用でしょ?」と侮っていた。
けれど、実際に『ロックマンエグゼ アドバンスドコレクション』や『Fallout 4』を動かしてみたら、
その考えはすぐにひっくり返った。
レスポンスの良さと、長時間でも疲れにくい軽さ。
この組み合わせは、思っていた以上に“ちょうどいい”。

ゲーム専用機のような派手さはないけれど、
スマホで遊ぶ」という体験を真面目に支えてくれる隠れた名脇役だと思う。
価格を考えれば、これほどバランスの取れたコントローラーはそう多くない。

 

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