narita-lab’s blog

成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

守れるなら守りたい。祖父母と暮らして学んだ、詐欺から身を守る一番確実な方法

導入

最近SNSを見ていたら、
「祖母のスマホにアプリが200個入っていた」という投稿を目にした。
画面いっぱいに知らないアイコンが並んでいて、通知は鳴りっぱなし。
スマホ地獄”そのものだった。

正直、笑えない。
自分の家も他人事じゃないからだ。

うちは祖父母と同居していて、
スマホは祖母、タブレットは祖父が使っている。
分からないことがあると、すぐに「ちょっとこれ見て」と聞いてくる。

時には忙しい時もあるし、正直めんどくさいと思う日もある。
でも、ある日ふと思った。

その5分を惜しんでいたら、もしかしたら詐欺に遭っていたかもしれない。

実際、0800の番号から
「電話止めますよ」という詐欺電話がかかってきたことがあった。
その時は代わりに出て、煽って切ったけれど、
もし祖母一人だったら、焦って指示通りにしていたかもしれない。

守れるなら守りたい。
その気持ちが、今のうちのルールのきっかけになった。

 


🧠 なぜシニア層は詐欺に狙われやすいのか

シニア世代が詐欺に引っかかりやすいのは、決して能力が低いからではなく、
「環境と経験の差」 が原因だと思う。

電話が情報の中心だった時代を生きてきた世代にとって、
電話は「信用できる連絡手段」という認識が強い。
だから、知らない番号でもとりあえず出てしまう。

さらに、SNSやネットニュースで詐欺情報をリアルタイムにチェックする文化がないため、
新しい手口に追いつけず、判断材料が少ない。

詐欺の常套手段はいつも同じだ。

  • 今すぐ対応してください

  • このままだと大変なことになります

  • 他の人には言わないでください

こうやって焦らせて、冷静な判断を奪おうとする。
つまり、

相談する相手がいなければ成立してしまうように作られている。


☎️ 0800の詐欺電話に出た日

ある日、祖母のスマホに0800の番号から電話がかかってきた。

内容はこうだった:

「このままだと電話を止めます。今すぐ手続きが必要です」

祖母は不安そうにしていたけれど、俺が代わりに出た。

相手は焦らせるような口調で

「今すぐ番号を確認させてください」
と言ってきたので、逆に俺が落ち着いた声で

「じゃああなたの会社名と担当名、契約番号教えてください」

と言い返すと、相手は急に言葉に詰まり、
怪しさ全開になったところで、

「詐欺ってバレてますよ。通報しておきますね」

と煽って電話を切らせた。
向こうがガチャッと切る音は久々だった。

祖母はすごくホッとした顔で

「聞いてよかった…」
と言った。

その顔を見た瞬間、俺は思った。

相談できる相手がいるだけで、詐欺は成立しない。


📱 アプリ管理は“許可制”にしている

SNSで「祖母のスマホにアプリ200個」という投稿を見たことがある。
広告からアプリを無限にインストールしてしまったり、
便利そうな謳い文句を信じてしまった結果だ。

うちでは、アプリは勝手に入れないルールにしている。

📌 うちのルール

  • アプリを入れたい時は必ず「これ入れていい?」と聞く

  • 必要最低限のみ俺が入れる

  • 画面整理と不要アプリの削除も俺が担当

祖母が「TVer見たい」「NHKプラス使いたい」と言ってきた時は
俺が代わりにインストールして使い方を教えた。

逆に、通販で
「Temuで買いたい」
と言ってきた時は即止めた。

「そのアプリは情報抜かれる可能性あるからやめとこう」

素直に聞いてくれたのは、
普段から相談しやすい雰囲気があるからだと思う。


⏳ 5分で守れるなら安い

正直、忙しい時に「これ押していい?」と聞かれると
「今じゃなくない?」と思うこともある。
めんどくさいと思う日ももちろんある。

でも、もしその5分を惜しんでいたら、
詐欺の被害にあっていたかもしれない。

数分で数十万が守れるなら安すぎる。

スマホを手に取って
「ちょっと貸して、これは怪しい」
と言うだけで守れるなら、それは最強のセキュリティだ。


🏠 単身世帯には難しい現実。でも、できることはある

ここまで家族が防波堤になる話をしてきたけれど、
もちろん単身世帯には難しい現実もある。

でも、相談相手は家族だけじゃなくてもいい。

  • 友人

  • ご近所さん

  • 市役所のデジタルサポート窓口

  • キャリアショップの相談窓口

  • オンライン相談サービス

“一人で抱え込まない仕組み” が重要。


🤖 第三の防波堤:対話型AIを味方にする

そして今は、
対話型AIという選択肢がある。

  • 「このSMSは詐欺?」と聞く

  • 「このURL安全?」と調べる

  • 「このアプリ入れていい?」と判断する

  • 「この電話番号危険?」と検索させる

感情に流されない冷静な判断ができる相手は強い。

実際、
祖母のスマホにもChatGPTを入れた。

「分からない時はまず大淀に聞いてみな」

と伝えてある。
一人でも戦える力を持っておくことは大事だと思う。


🎯 結論:守れるなら守りたい

詐欺は、孤立と焦りで成立する。
相談が生まれた瞬間に崩れる。

若者が防波堤になれるなら、それだけで十分強い。

その5分で守れるなら、安すぎる。

守れるなら守りたい。
それが家族だと思う。

 

 

 

 

※参考までに、うちで使っているものを置いておきます。
無理に買う必要はないので、必要だと思ったらどうぞ。