導入
MEシャーシは、素の完成度が高い。
だからこそ、改造の順番を間違えると迷子になりやすい。
いきなり速いモーターを入れる。
いきなりギミックを盛る。
その気持ちは分かるけど、今回はそこに行かない。
この記事(その1)では、速くする前に「整える」。
MEシャーシ改造の“最初の一手”を、考え方ごとまとめる。
1. MEシャーシ改造で一番最初にやること
最初に触るのは、駆動系だ。
ミニ四駆PRO系あるあるだけど、素組み状態でもちゃんと走る一方で、
駆動にはどうしても細かいロスが残っている。
ここを放置したまま強化すると、
速いけど荒れる、消耗が早い、扱いづらい。
まずは無駄を減らすところから始めたい。
2. カウンターギアとスパーギアのガタつき

PROシャーシで使われているギアは主に2つ。
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カウンターギア(黄緑)
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スパーギア(ピンク)
この2つ、噛み合い自体は問題ないけど、
微妙なガタつきが出やすい。
このガタが、
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回転ムラ
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無駄な振動
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駆動ロス
を生む原因になる。
速さ以前の話として、ここは気持ち悪い。
3. ガタ取りはカウンターギア側で行う
最初にやることはシンプル。
カウンターギア側にワッシャーを入れて、ガタを詰める。
スパーギア側ではなく、
カウンターギア側で調整するのがポイント。
これだけで、
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駆動音が落ち着く
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回転が素直になる
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無駄な抵抗が減る
派手じゃないけど、効果は分かりやすい。
いきなりモーターを替えるより、体感差が出る。
4. いきなり速さを求めないという考え方
ここでよくあるのが、
「じゃあマッハダッシュ(やハイパーダッシュ)入れよう」
という流れ。
でも、それは後。
駆動ロスが残ったままモーターだけ強くすると、
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ロスが増える
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発熱や消耗が増える
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挙動が安定しない
順番はこう。
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駆動を整える
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回転をきれいにする
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その後で強化する
MEシャーシは、整った状態をちゃんと返してくれるシャーシだ。
5. ガチ領域の手前でできること
フルベアリングやフルカーボンは、まだ先でいい。
この段階でも、効くことはある。
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グリスをフッ素入りグリスに変更
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タイヤはスーパーハードで十分
ローフリクションタイヤはコース次第。
入手難度も高いし、無理に追わなくていい。
まずは挙動が読みやすい状態を作る。
6. ギミックは最後。まずはリジットで走らせる
MEシャーシは、ギミックを入れたくなる設計だ。
バンパーも外れるし、動かしたくなる。
でも結論はこれ。
まずはリジット(ギミックレス)で組もう。
理由は簡単で、
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シャーシの素の性格が分かる
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駆動の良し悪しが見えやすい
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改造の基準点が作れる
ギミックは、必要だと分かってから入れればいい。
結論:その1のまとめ
MEシャーシ改造の最初は、
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速くしない
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盛らない
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まず整える
具体的には、
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カウンターギアのガタ取り
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駆動ロスの低減
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リジットでの確認
これが一番、遠回りしない。
次回予告(その2)
次は、引き上げる改造。
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FRPステーの入れ方
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モーター強化(ライト/ハイパーダッシュ)
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ギア比の考え方
現実的なパーツ事情も含めて、実践編に進む。