ロードバイクのコンポーネントに動きがあった。
Shimano のミドルグレードコンポーネント、Tiagra がついに 11速化するというニュースが出てきた。
Tiagraといえば長年「10速の定番コンポ」として多くのロードバイクに採用されてきたグレードだ。
それが今回のモデルチェンジで11速になるということは、単なるアップデートというよりも ロードコンポーネント全体の再編が始まっている可能性がある。
今回はこのTiagraの11速化について、現場目線で少し考えてみたい。
Tiagraは長年「10速の定番」だった
ロードバイクのコンポーネントは大きく分けるとこういう構成になっている。
| グレード | 変速段数 |
|---|---|
| DURA-ACE | 12速 |
| ULTEGRA | 12速 |
| 105 | 12速 |
| Tiagra | 10速 → 11速へ |
| SORA | 9速 |
| CLARIS | 8速 |
長い間、Tiagraは 10速ロードの中心的存在だった。
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初心者ロード
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ミドルグレード完成車
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ツーリング用途
こういったバイクの多くがTiagraを採用していた。
一方で上位グレードはどんどん多段化していき、
現在では 105ですら12速になっている。
そう考えると、今回のTiagra11速化はある意味「順当な進化」とも言える。
ロードコンポーネントの段数はどんどん増えている
ロードバイクの変速段数はここ十数年でかなり増えている。
昔は
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8速
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9速
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10速
このあたりが主流だった。
しかし現在は
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11速
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12速
が主流になりつつある。
段数が増えることで
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ギア比の選択肢が増える
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ケイデンスを維持しやすい
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レースで有利
といったメリットがある。
ただし実際のところ、趣味で乗るロードバイクでは
10速でも困る場面はほとんどない。
そのためTiagraは長い間10速のままでも成立していたとも言える。
実はもう始まっている「コンポーネントの整理」
今回のTiagra11速化は、単なる段数アップではなく
SHIMANOのラインナップ整理の一環とも考えられる。
最近登場したのが CUESシリーズだ。
これは
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クロスバイク
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通勤用バイク
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フラットバーロード
などを対象にした新しいコンポーネント群で、
耐久性重視の LINKGLIDE という規格が採用されている。
このCUESが登場したことで、
実はエントリークラスのコンポーネントは少し状況が変わってきている。
SORAとCLARISはどうなるのか
ロードコンポーネントの下位グレードには
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SORA(9速)
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CLARIS(8速)
が存在している。
ただし役割としては
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エントリーロード
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通勤バイク
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クロスバイク
といった用途で使われることが多い。
この用途は実は CUESとかなり被っている。
そのため今後は
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ロード系 → Tiagra以上
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汎用系 → CUES
という形で整理されていく可能性もある。
あくまで予想ではあるが、
今回のTiagra11速化はそういった流れの一部なのかもしれない。
現場目線で見るTiagraというコンポ
自転車屋の現場で感じることとして、Tiagraは実はかなりバランスのいいコンポーネントだ。
性能面で言えば
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変速性能は十分
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耐久性も問題なし
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部品価格も比較的安い
趣味のロードバイクとして使うなら
正直これで困ることはほとんどない。
ネットではよく
「ロードバイクは105以上じゃないとダメ」
という話を見かけるが、実際のところそんなことはない。
長く自転車に乗っている人ほど
「好きなコンポを使えばいい」
というスタンスだったりする。
Tiagraはまさに
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初めてのロード
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ツーリング
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ロングライド
といった用途にちょうどいいグレードだと思う。
Tiagraの11速化はロードバイクの転換点かもしれない
今回のTiagra11速化は単なるモデルチェンジのように見えるが、
実はロードバイクのコンポーネント構成が変わる前触れなのかもしれない。
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上位は12速化
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Tiagraは11速へ
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エントリーはCUESへ
こうした流れが進めば、
ロードコンポーネントのラインナップは今後かなり整理されていく可能性がある。
今後のSHIMANOの動きにも注目していきたいところだ。
まとめ
Tiagraの11速化は単なる段数アップではなく、
ロードバイクのコンポーネント構成が変わり始めているサインかもしれない。
CUESの登場も含めて考えると、
エントリーからミドルクラスの構成は今後かなり整理されていく可能性がある。
自転車業界的にも、少し面白いタイミングに入ってきたのかもしれない。