導入
その1で、駆動ロスと向き合い、まず「整える」ところまでやった。
次は、いよいよパワーを入れる段階だ。
とはいえ、いきなりハイパーダッシュには行かない。
今回はライトダッシュモーターPROで肩慣らしをする。
理由はシンプル。
強すぎないモーターで、整えた駆動が正しく仕事をしているかを確かめたいからだ。
1. なぜライトダッシュモーターPROから始めるのか

ライトダッシュモーターPROは、
「遅すぎず、強すぎない」ちょうどいい立ち位置にいる。
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駆動の良し悪しが分かりやすい
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暴れにくい
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セッティングの変化を素直に返してくれる
その1でやった
カウンターギアのガタ取りやロス低減が、
ここでちゃんと効いてくる。
いきなりハイパーダッシュを入れてしまうと、
パワーに隠れて見えなくなる部分が出る。
まずはライトダッシュで、土台の出来を確認する。
2. ライトダッシュを入れる前提条件
ライトダッシュを入れる前に、最低限これだけは済ませておきたい。
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カウンターギアのガタ取りができている
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駆動がスムーズに回る
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構成は**リジット(ギミックレス)**のまま
ここでギミックを入れないのがポイント。
挙動の変化をモーターと駆動の差だけで見たいからだ。
3. ギア比は3.7:1のトルク型に変更する
ライトダッシュを入れるなら、
ギア比は標準の3.5:1のままにしない。
おすすめは3.7:1のトルク型。
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加速が安定する
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回転を無理なく使える
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駆動ロスを潰した状態と相性がいい
スピードを取りに行く選択じゃない。
回転をきれいに使い切るためのギア比だ。
ここでの目的は、
「速さ」よりも「扱いやすさ」。
4. ステーはARシャーシ用FRPで十分
ライトダッシュモーターPROを入れる段階で、
剛性も少しだけ引き上げておきたい。
とはいえ、
いきなりカーボンにする必要はない。
この段階では、
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ARシャーシ用FRPステー
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必要な場所に、必要な分だけ
これで十分だ。
MEシャーシは前後バンパーが着脱式だから、
FRPステーの追加もやりやすい。
「盛る」よりも、ブレを抑える感覚で使う。
剛性を上げすぎると、
逆に挙動が読みにくくなることもある。
ライトダッシュとの組み合わせなら、
FRPくらいがちょうどいい。
5. ライトダッシュを入れて分かること
ライトダッシュモーターPROを入れて走らせてみると、
いろいろなことが見えてくる。
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駆動が整っているかどうか
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ギア比が合っているか
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無駄な抵抗が残っていないか
ここで重要なのは、
「速いかどうか」より「素直かどうか」。
もし変な音が出るなら、
どこかにロスが残っている。
挙動が暴れるなら、
剛性かバランスが足りていない。
ライトダッシュは、
そういう不具合を隠さない。
だからこそ、
肩慣らしとして優秀なんだと思う。
結論:ライトダッシュは最高の肩慣らし
MEシャーシ改造論 その2の結論は、かなりはっきりしている。
いきなりハイパーダッシュに行かなくていい。
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整えた駆動を確認する
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ギア比と剛性のバランスを見る
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シャーシの素性をもう一段理解する
そのためのモーターとして、
ライトダッシュモーターPROはちょうどいい。
この段階を踏んでおくと、
次に何をしたくなるかが自然に見えてくる。
次回予告(その3)
次は少し視点を変える。
VZシャーシ アドバンスパックを題材に、
タミヤが公式に示している
「モーターとギア比の答え」を読み解いてみたい。
その2で体感したことを、
理屈と設計思想で答え合わせする回だ。