narita-lab’s blog

成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

ディスクブレーキ化が進む今だからこそ、リムブレーキの選択肢も残してほしいという話

ロードバイクはディスクブレーキが主流になった

ここ数年で、ロードバイクのブレーキ事情は大きく変わった。

以前はリムブレーキが当たり前だったけど、
今ではディスクブレーキが主流になっている。

実際、主要メーカーの新型モデルは
ほとんどがディスクブレーキ仕様で、
リムブレーキモデルはかなり少なくなった。

コンポーネントの面でも同様で、
シマノの上位グレードである

  • DURA-ACE
  • ULTEGRA
  • 105

はすでにディスクブレーキが中心になっている。

さらに、今後の動きを見ると、
この流れは一時的なものではなく、
完全にディスクブレーキへ移行していく方向に見える。

制動力や安定性といった面を考えれば、
ディスクブレーキが優れているという評価自体は納得できる。

ただ、その一方で
少し気になる点も出てきている。

 

リムブレーキの選択肢がほぼ無くなっている

現在の流れを見ると、
リムブレーキの選択肢はかなり限られてきている。

シマノの主要コンポーネントで見ても、

  • DURA-ACE
  • ULTEGRA
  • 105

は、すでにディスクブレーキが前提になっている。

さらに、今後登場する新型TIAGRAも
ディスクブレーキのみの展開になると言われている。

加えて、エントリー向けのシリーズであるCUESも、
ディスクブレーキを前提とした構成になっている。

つまり現状としては、
シマノ製コンポーネントを使う場合、ディスクブレーキが前提になる
という状況に近づいている。

リムブレーキ用の選択肢は、
過去モデルや一部の製品に限られつつあり、
新しく組もうとすると選択肢はかなり狭い。

この流れ自体は技術的な進化として理解できるけど、
ユーザー側から見ると、少し気になる部分もある。

 

リムブレーキフレームはディスクにできない

ここで問題になるのが、
フレームの規格の違いだ。

リムブレーキ用のフレームと、
ディスクブレーキ用のフレームは、
構造が根本的に違う。

ディスクブレーキは、

  • キャリパーの取り付け台座
  • ローターとの位置関係
  • フレームやフォークの強度

といった要素が必要になる。

そのため、
リムブレーキ用のフレームに
ディスクブレーキを取り付けることは、基本的にできない。

つまり、

👉 コンポーネントを変えれば対応できる、という話ではなく
👉 フレームごと変える必要がある

ということになる。

ここが一番大きなハードルだと思う。

すでにリムブレーキのバイクに乗っている人にとっては、
ディスクブレーキへ移行するには

  • フレーム
  • ホイール
  • コンポーネント

といった、ほぼ全てを見直す必要が出てくる。

技術の進化としては自然な流れだけど、
ユーザー側から見ると
簡単に乗り換えられるものではないのも事実だ。

 

ユーザー側の現実

こういった状況の中で、
実際に困るのはユーザー側だと思う。

自分もリムブレーキのバイクに乗っているけど、
コンポーネントの選択肢はかなり限られていると感じる。

現状は、SENSAHといった
中華系ブランドのコンポーネントを使って対応している。

もちろん問題なく使えるし、
コスト面でもメリットはある。

ただ、やっぱり使っていて思うのは、
できればシマノを使いたいということ。

変速性能や信頼性、
長年使われてきた実績を考えると、
安心感が違う。

でもそのシマノを選ぼうとすると、
現実的にはディスクブレーキ前提の構成になってしまう。

つまり、

👉 リムブレーキのままシマノを使い続ける
👉 ディスクブレーキに乗り換える

このどちらかを選ばないといけない状況になっている。

ただ、フレームごと変えるとなると、
コスト的にもハードルはかなり高い。

そう考えると、
「シマノを使いたければディスクブレーキにしてください」
という流れは、
少し厳しいと感じる人もいるんじゃないかと思う。

 

ディスクブレーキが優れているのは分かる

ディスクブレーキが主流になっている理由は、
ちゃんと理解できる。

制動力の高さや、
雨天時でも安定して効く点は大きなメリットだと思う。

リムブレーキの場合は、

  • 天候によって制動力が変わる
  • リムが濡れると効きが落ちる

といった弱点がある。

その点、ディスクブレーキは
そういった影響を受けにくく、
安定したブレーキングができる。

また、技術的にも成熟が進んでいて、
ロードバイクの新しい基準として定着しているのも納得できる。

だから、
ディスクブレーキへ移行していく流れ自体を
否定したいわけではない。

ただ、それでも
ひとつ気になることがある。

 

それでもリムブレーキが必要な理由

それでも、
リムブレーキが完全に不要になったとは思わない。

まず、構造がシンプルであること。

リムブレーキは構造が分かりやすく、
メンテナンスもしやすい。

消耗品の交換や調整も比較的簡単で、
扱いやすさという点では大きなメリットがある。

次に、軽さ。

ディスクブレーキに比べて、
システム全体の重量を抑えやすいのも特徴だ。

そして何より、
すでにリムブレーキのフレームを使っている人が多いという点。

この層にとっては、
ディスクブレーキへの移行は簡単な話ではない。

フレームごと交換するとなると、

  • コスト
  • 手間
  • 愛着

といったハードルが一気に上がる。

だからこそ、
技術としてディスクブレーキが主流になるのは理解しつつも、

👉 リムブレーキという選択肢まで無くしてしまう必要があるのか

という疑問はどうしても残る。

 

まとめ:完全移行ではなく選択肢を残してほしい

ロードバイクの世界は、
確実にディスクブレーキへと移行している。

その流れ自体は、
性能や安全性を考えれば納得できるものだと思う。

ただ、その一方で
リムブレーキという選択肢が急速に減っている現状を見ると、
少しバランスを欠いているようにも感じる。

ディスクブレーキを中心にするのはいい。

でも、
すべてをそちらに寄せるのではなく、

👉 リムブレーキという選択肢も残しておく

そういった形でもいいのではないかと思う。

技術の進化と、
ユーザーの選択肢。

その両方が共存できる形が、
一番理想的なんじゃないかと感じる。