自転車屋をやっていると、同じような自転車でも状態に大きな差があることに気付く。
5年、10年と乗っているのに驚くほど調子の良い自転車もあれば、2〜3年でかなり傷んでしまっている自転車もある。
もちろん、元々の品質や使用頻度の違いもある。
でも、それ以上に大きいのは「乗り方」だ。
長く乗る人には、やっぱり共通点がある。
月に一回、空気を入れる
まず、本当に大きいのがこれ。
月に一回、ちゃんと空気を入れる。
たったそれだけ。
でも、この「たったそれだけ」がかなり違う。
空気不足による擦れパンクも減るし、タイヤやチューブへの負担も少なくなる。
以前の記事でも書いたけれど、空気圧は思っている以上に重要だ。
長く乗る人ほど、空気入れを習慣にしている印象がある。
異音を放置しない
「なんか変な音がするんだけど、ちょっと見てもらえる?」
長く乗る人は、こういうタイミングで持ってくる。
異音がする。
ブレーキの効きが少し変わった。
なんとなく違和感がある。
そんな小さな変化の段階で相談してくれる。
結果として、大きな故障になる前に対処できる。
壊れてからではなく、壊れる前に来る
完全に壊れてからではなく、
「そろそろ見てもらおうかな」
という感覚で来る人も多い。
定期点検に近い感覚だ。
実際、早めに対応した方が修理代も安く済みやすい。
自転車にとっても、お財布にとっても優しい。
無理をしない
「まだ乗れる」と「安全に乗れる」は別だ。
長く乗る人は、その線引きが上手い。
タイヤが限界を迎える前に交換する。
ブレーキが効かなくなる前に相談する。
無理に使い切ろうとしない。
結果として、大きなトラブルを避けられる。
自転車を道具として大切にしている
別に毎日ピカピカに磨いているわけじゃない。
高価なパーツを付けているわけでもない。
ただ、日常の道具として気にかけている。
「いつもありがとう」
とまではいかなくても、ちょっとした変化に気付く。
それだけでも、自転車は長持ちする。
自転車屋の生態としての結論
長く乗る人は、特別なことをしているわけじゃない。
月に一回空気を入れる。
違和感があれば相談する。
無理をしない。
本当に、それくらいだ。
でも、その小さな積み重ねが、5年後、10年後の状態の差になる。
まとめ
自転車を長く乗るコツは、実はそんなに難しくない。
特別な知識も、高価な部品も必要ない。
少しだけ気にかけること。
それが結果として、自転車を長持ちさせる一番の近道なんだと思う。