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成田ラボ 〜テクノロジーと雑学の観察日記〜

4ヶ月でここまで進化した。GPT-5.5時代のChatGPT画像生成で遊んでみた

今年の2月頃、ChatGPTの画像生成機能で遊んでみたという記事を書いた。

当時の印象を一言で表すなら、「面白いおもちゃが増えたな」というものだった。テキストで指示を出すだけでイラストが生成されるのは確かに面白い。しかし、まだまだ試験的な機能という印象も強く、どちらかと言えば「AIってこんなこともできるんだ」という驚きの方が大きかった。

 

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それから約4ヶ月。

GPT-5.5へのアップデートや画像生成機能の改良もあり、改めて触ってみると当時とはかなり印象が変わっていた。

以前は「とりあえず生成してみる」が中心だったのに対し、今は「こうしてほしい」「ここは維持してほしい」「ここは変更してほしい」と会話を重ねながら作品を作っていく感覚に近い。

今回は以前作ったオリジナルキャラクター、いわゆる"うちの子"を題材にしながら、現在のChatGPT画像生成がどこまで進化したのかを改めて試してみることにした。

果たして4ヶ月前の「面白いおもちゃ」は、どこまで進化したのだろうか。

 

まずは全身像を作るところから

今回の検証に使うのは、以前ChatGPTで作成したオリジナルキャラクターだ。

実はこのキャラクター、最初から全身像が存在していた訳ではない。元になったイラストは上半身が中心で、足元までは描かれていなかった。

以前の記事でも少し触れたが、ChatGPTの画像生成機能には不足している部分を補完する機能がある。そこで今回は、その機能を利用して全身立ち絵として整えるところからスタートした。

まずは制服姿の全身像を作成。金髪の三つ編みや白いブラウス、チェック柄のスカートといった特徴はそのまま残しつつ、黒いソックスとローファーを追加して自然な全身立ち絵へと仕上げていく。

正直なところ、以前の画像生成AIなら「足元だけ妙に不自然」「体のバランスがおかしい」といった結果になることも珍しくなかった。しかし今回試してみた限りでは、全身のバランスも比較的自然で、ぱっと見では補完したとは分からないレベルまで仕上がっている。

もちろん細かく見れば気になる部分はあるかもしれない。それでも、「上半身しかないイラストから自然な全身像を作る」という作業が、特別な画像編集ソフトを使わず会話だけでできてしまうのは素直に驚いた。

そして、この全身立ち絵こそが今回の主役だ。

ここからさらに衣装変更やデザインの調整を行いながら、GPT-5.5時代の画像生成がどこまで進化したのかを試していくことになる。

 

今のChatGPTは「呪文」より「指示書」

画像生成AIを触ったことがある人なら、一度は「プロンプト」という言葉を聞いたことがあると思う。

少し前までの画像生成AIは、いかに上手な呪文を唱えるかが重要だった。

例えば、

  • anime girl

  • blonde hair

  • masterpiece

  • best quality

といった単語を並べたり、細かく重み付けをしたり。思い通りのイラストを出すためには、ある意味でAI専用の言語を覚える必要があった。

私自身もStable Diffusionを触っていた時期があるので、その感覚はよく分かる。

もちろん今でも細かな指定は可能だ。しかし、GPT-5.5の画像生成を触っていて感じたのは、昔のような「呪文」を考える必要性が大きく減ったことだ。

今回の検証でも、

「このキャラクターをウェディングドレス姿にしてください」

だけでは終わらない。

むしろ重要なのは、

  • 何を残すのか

  • 何を変更するのか

  • 何を消すのか

  • どんな参考資料を使うのか

を整理して伝えることだった。

例えば今回なら、

  • 髪型は維持

  • 三つ編みは維持

  • 顔立ちは維持

  • 衣装だけ変更

  • ウェディングドレスにする

  • 元の制服は削除

といった具合だ。

やっていることは画像生成というより、むしろイラストレーターさんへの発注書に近い。

実際に触っていて感じたのは、

「AIに命令する」

というより、

「AIと打ち合わせする」

感覚だった。

これは4ヶ月前の記事を書いた頃にはあまり感じなかった部分だ。

性能そのものも向上しているのだろうが、それ以上に「人間の言葉でやり取りできるようになった」ことが大きい。

GPT-5.5の画像生成を使っていて最も進化を感じたのは、実は画質よりもこちらの方かもしれない。

 

AIとの共同制作感覚

実際に今回の検証を進めていて面白かったのは、画像生成そのものよりも「やり取りの過程」だった。

以前の画像生成AIは、良くも悪くも一発勝負だった。

プロンプトを入力して生成。

気に入らなければ最初からやり直し。

そんな使い方が中心だったように思う。

しかし今回のGPT-5.5では少し感覚が違う。

最初に制服姿の全身像を作り、その後ウェディングドレスへ変更する。

さらに、

  • ベールを追加

  • ブーケを持たせる

  • ドレスのデザインを調整する

  • キャラクターの特徴は維持する

といった修正を少しずつ加えていく。

すると、その度に結果が改善されていく。

もちろん一発で理想通りになる訳ではない。

しかし、

「ここは良かった」

「ここはもう少しこうしてほしい」

と会話を重ねることで、少しずつ完成形に近付いていく。

この感覚は、昔の画像生成AIにはあまり無かったものだ。

むしろイラストレーターさんにラフを見せてもらいながら、

「ここを少し修正してください」

と相談している時に近い。

だから最近の画像生成AIを触っていて思うのは、

「AIに絵を描かせる」

というより、

「AIと一緒に作品を作る」

という表現の方がしっくり来る。

4ヶ月前に画像生成機能を試した時には、正直ここまでの感覚は無かった。

当時は生成された結果を見ること自体が楽しかった。

しかし今は、その結果を見ながら改善していく過程そのものが面白い。

GPT-5.5になって進化したのは画質や再現性だけではなく、この「共同制作感覚」なのかもしれない。

 

完成したウェディングドレス版

そして完成したのがこちらだ。

最初の制服姿と見比べると、同じキャラクターでありながらまるで別のイラストのように見える。

それでも、

  • 髪型

  • 顔立ち

  • 三つ編み

  • 全体の雰囲気

といったキャラクターの特徴はしっかり残っている。

単純に「服を着せ替えた」というだけではなく、

「同じキャラクターがウェディングドレスを着た姿」

として成立しているのが面白いところだ。

今回の検証では、

  • 全身像の補完

  • 衣装変更

  • ベール追加

  • ブーケ追加

といった複数の工程を経ている。

昔の画像生成AIで同じことをやろうと思うと、それなりに知識や試行錯誤が必要だったように思う。

しかし現在のChatGPTでは、人間同士の会話に近い形で指示を重ねることで、ここまで仕上げることができた。

もちろん完璧ではない。

細かい部分を見れば気になる点もあるだろうし、イラストレーターさんが描いた作品と比べれば違いもある。

それでも、

「AIがここまでできるようになったのか」

という驚きは素直にあった。

特に印象的だったのは、最終的な完成度そのものよりも、

「こうしてほしい」

「ここを直してほしい」

というやり取りを繰り返すことで、少しずつ理想に近付いていったことだ。

結果だけを見ると一枚のイラストだが、その裏側には何度もの会話と調整がある。

その過程も含めて、今回の画像生成体験はかなり面白いものだった。

 

まとめ

2月頃に初めてChatGPTの画像生成機能を触った時、正直なところ「面白いおもちゃが増えたな」という印象だった。

文章を書いたり質問に答えたりするだけではなく、イラストまで作れる。そんな驚きはあったものの、まだまだ実験的な機能という感覚も強かった。

しかし今回、GPT-5.5時代の画像生成を改めて触ってみて、その印象は大きく変わった。

もちろん、AIが勝手に理想の作品を作ってくれる訳ではない。

何を残し、何を変え、どこを修正したいのか。

こちらがしっかり伝えなければ思い通りの結果にはならない。

ただ、そのやり取り自体が以前よりずっと自然になっている。

昔は「プロンプトを書く」だったものが、今は「相談しながら作る」に近い。

今回の検証でも、全身像の補完から始まり、衣装変更、細部の調整を経て、最終的には自分でも満足できるウェディングドレス姿に仕上げることができた。

気付けば画像生成AIを使っているというより、AIと一緒に作品を作っている感覚だった。

4ヶ月という短い期間でも、画像生成AIは確実に進化している。

半年後、1年後にはまた全く違う景色が見えているかもしれない。

その時に今回の記事を読み返したら、「2026年の画像生成AIはまだこんな感じだったのか」と思う日が来るのだろう。

とりあえず今言えるのは一つ。

GPT-5.5の画像生成、思っていた以上に面白い。