自転車屋をやっていると、たまにこう言われることがある。
「できれば早くお願いしたいんだけど……」
気持ちはよく分かる。
通勤や通学で毎日使っていたり、買い物の足だったり。
自転車が使えないと困る人は本当に多い。
だから、一日でも早く直してほしいと思うのは当然だ。
ただ、このお願い。
実は少しだけ難しい。
「今日中にお願い」は気持ちは分かる
「明日使うんです。」
「仕事で使っているんです。」
「できれば今日中に……。」
こういう話を聞くことは珍しくない。
こちらとしても、できることなら何とかしてあげたいと思う。
実際、簡単な修理ならその日のうちに終わることもある。
ただ、いつでもそれができるわけではない。
でも修理には順番がある
自転車屋には、その日に持ち込まれた修理だけではなく、すでに預かっている修理もある。
今まさに作業している自転車もあれば、順番を待っている自転車もある。
だから、
「急いでいるので先にお願いします。」
と言われても、なかなかそうはいかない。
先に預けてくれた人がいる以上、その順番を飛ばすことはできないからだ。
あなただけを優先することはできない
もちろん、急いでいるのはその人だけではない。
明日通勤で使う人もいる。
お子さんの送り迎えで使う人もいる。
週末に使う予定がある人もいる。
事情はみんな違う。
でも、「早く直ってほしい」という気持ちは、みんな同じだ。
だからこそ、できるだけ公平に順番を守って作業するようにしている。
実はみんな急いでいる
自転車屋をやっていると分かる。
急いでいる人って、本当に多い。
「明日使うんです。」
「子どもの送り迎えがあるんです。」
「仕事で使っているんです。」
理由は人それぞれ。
だから、「早くしてほしい」という気持ちはよく分かる。
でも、よく考えてみると、順番を待っている人も同じだったりする。
今日預かった自転車も、昨日預かった自転車も、みんな何かしらの事情があって修理に来ている。
だから、一人だけを特別扱いするのはなかなか難しい。
急ぎの修理ほど焦らない
それに、修理というのは急げばいいというものでもない。
焦ると、見落としやミスにつながることもある。
特にブレーキやハンドル周りの修理は、安全に直結する。
「早く終わらせること」よりも、「ちゃんと直すこと」の方が大事だ。
だからこそ、急いでいる時ほど、一つ一つ確認しながら作業を進めるようにしている。
自転車屋の生態としての結論
自転車が使えないと困る。
だから早く直してほしい。
その気持ちは、本当によく分かる。
こちらとしても、できるだけ早く返したいと思っている。
でも、修理には順番がある。
そして、その順番を待っている人たちも、みんな急いでいる。
だから自転車屋としては、一台ずつ、順番に直していくしかない。
まとめ
「早くしてほしい。」
その気持ちは、きっと誰でも同じだと思う。
でも、自転車屋からすると、その言葉の裏には何人もの「早くしてほしい」が並んでいる。
だから、少しだけ時間をもらえるとありがたい。
こちらも、できるだけ早く、そしてちゃんと直せるように頑張っている。