13日目。
旅は、いよいよ終盤に入った。
日程を数えれば、
明日はもう帰路に着く。
そんなことを意識し始めると、
一日の重さが少しだけ変わってくる。
昼:吹田で坦々麺

昼は、吹田市にあるラーメン屋へ。
注文したのは、坦々麺。
一口食べて、すぐに分かる。
ヒリ辛。
だが、ただ辛いだけじゃない。
辛さの奥に、きちんと旨さがある。
舌に残る刺激も心地よく、
食べ進めるほどに箸が止まらなくなる。
正直に言って、
最高に美味い坦々麺だった。
旅の終盤に、
こういう一杯が来るのは反則気味だ。
「まだ食べたいものがある」
そう思わせる力があった。
夜:十日戎へ

夜は、例の十日戎へ。
出発前に、親類から釘を刺されていた。
絶対に笹を貰うな。
貰ったら飾りを買わなきゃならん。
なるほど、
不用意に近づくと財布がやられるらしい。
警戒しつつ向かったが、
そんな心配をする暇もなかった。
とんでもない人混みだ。

前にも後ろにも進まない。
笹を貰うどころの騒ぎではない。
ただ流され、立ち止まり、また流される。
これが十日戎か、と妙に納得した。
屋台と居酒屋の夜

晩御飯は、
まず屋台のものを軽くつまむ。
それだけでは落ち着かず、
近くの居酒屋へ入った。
大人数で騒ぐわけでもなく、
しっかり飲むわけでもない。
軽くつまみながら、
親類と他愛のない会話をする。
今日一日の出来事や、
これまでの旅の話、
そして、明日のこと。
十日戎の喧騒から少し離れて、
ようやく一日が着地した感じがした。
13日目を終えて
美味い坦々麺を食べ、
人に揉まれ、
最後は静かに話す。
旅の終盤らしい、
情報量の多い一日だった。
そして、
明日は帰る。
おわりに
長いようで、
本当に短かった。
大阪食い倒れツアーは、
そろそろ終わりに近づいている。
……正直に言うと、
帰りたくない。
長時間歩き回る日は、
モバイルバッテリーがないと正直不安になる。
今回はいつも使っているAnkerのものを持って行った。
